群馬勉強会 RFIDについて

弊社GIT群馬事業本部で行われた勉強会の資料を入手したのでみなさまにご紹介します。
今回ご紹介する内容はRFID( Radio Frequency IDentification)です。

RFIDとは?

RFIDとは、情報を埋め込んだ RF タグから、電磁界や電波を用いた近距離(周波数帯によって数センチメートル~数メートル)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指します。

この説明でピンとくる方は少ないかもしれませんが、身近なものとして、Suicaなどの交通系ICにもこの技術が使用されおり、一般的には IC タグを指すことに用いられることが多いです。

先ほど、RF タグの説明がでましたが、 RFID タグとも言い換えることができます。

このRFID タグと呼ばれるものは、主に管理されるモノに貼り付けられており、

例えば、洋服店で商品の服についているタグにIC チップが埋め込まれていて、そのタグを読み込めば、さまざまな情報(商品情報や在庫数など)を即座に見ることが可能になります。

※RFタグ:電波(電磁波)を用いて、 RF タグのデータを非接触で読み書きするもの

RFIDタグは以下のような用途で使用されています。

商品の在庫管理

商品の入出荷検品

人の入退場管理

賞味期限の把握

…etc

具体例:賞味期限の把握

棚に陳列された商品のタグを読み、賞味期限切れの近い商品の値引きなどを行う

※2025年を目途に RFID タグでの管理をコンビニで導入予定

RFIDの構成

また、RFIDタグは以下のような構成になっています。

USER領域:ユーザーが自由に使えるデータ(読込/書込 可)

→ユーザーが自由に読み書きできるように用意された領域で、商品の独自に使うコードや、商品の有効期限、ロット番号などを書き込む領域となる。

EPC領域: EPC を格納するデータ領域(読込/書込 可)

→国際的に標準化されたEPC 識別コードを格納することが推奨されている領域で、商品を実際に管理するためのコードを書き込む領域となる。

※後述にこの EPC 領域について、少し説明いたします。

TID領域:タグ製造メーカーが使用するデータ領域(読取のみ可)

→ICタグの製造時にメーカーによって書き込まれる領域で、チップセットや製造業者の情報が書き込まれる領域となる。

RESERVED領域:メモリへのアクセスを制限するパスワードなどを格納する領域(読取・書込不可)

→ICタグの「ロック機能」や、 IC タグの「無効化( Kill )機能」で使用されるパスワード情報を保存するための領域です。

インレイ:樹皮フィルムなどの機材上にIC チップとアンテナを配置した、アンテナ付きIC チップ

→RFIDタグすべてに共通しているアンテナ。インレイのサイズや形により、読取距離や範囲が変わります。

RFIDの識別コード

RFIDタグの構成でEPCという単語が出てきましたが、

EPCとは 【 Electronic Product Code 】 の略で、国際的に標準化された RFIDタグに書き込む GS1 識別コードの略称です。

GS1識別コード(代表的なのは日本でも広く使われる 13 桁の JAN コード)に対して、シリアル番号を付加して個体識別できるようにしたコードの総称です。

・GS1 Japan (一般財団法人流通システム開発センター)

GS1 Japan 一般財団法人流通システム開発センター
GS1 Japan (一般財団法人流通システム開発センター)公式サイト

GS1識別コードは現在以下の9種類のコードが規定されています。

識別コードとバーコード表示、EPC データとの関係の具体例として、SGTIN を EPC にエンコードした表になります。

図のように、SGTIN をエンコードして EPC 領域に書込んでいます。

ちなみに、SGTIN とは GTIN をシリアライズ化したコードで、同一の商品に対して、個別で番号を付加したものをいいます。

GTINとは Global Trade Item Number の略で、 JAN コード( GTIN 13 、 GTIN 8 )や集合包装用商品コード( GTIN 14 )など商品・サービスに対して設定する GS1 標準の商品識

別コードになります。以下の4種類に分類されます。

・GTIN 13 JAN (コード標準タイプ)

・GTIN 8 JAN (コード短縮タイプ)

・GTIN 12 (北米地域で利用される U.P.C)

・GTIN 14 (集合包装用商品コード)

RFIDの周波数

RFIDの周波数帯の種類についてですが、RFIDでは、以下の4種類の周波数帯が使用されています。

・LH Low Frequency )帯→135KHz の周波数を使用しており、通信範囲は 10cm 程度。

使用例…車などのキーレスエントリー。

・HF High Frequency )帯→13.56MHz の周波数を使用しており、通信範囲は 10cm 程度。

使用例…おサイフケータイや交通系カードなどの電子マネー。

・UHF Ultra High Frequency )帯→860 960MHz の周波数を使用しており、通信範囲は数m程度。

使用例…在庫管理や自動検品など。

・マイクロ波帯→2.45GHz の周波数を使用しており、通信範囲は2~3m程度。

使用例…電子レンジや Wi fi でも利用されている周波数で電波干渉の懸念あり。

電波の強さによっては国に申請を出す必要があります。

※LBT・・・電波干渉を防ぐための仕組み( Listen Before Talk

RFIDのメリット・デメリット

ここで、RFID のメリットとデメリットをバーコードと比較してみます。

RFIDのメリット

メリット1:読取範囲が広いRFIDは数メートルから十数メートル離れていても読取可能だが、バーコードは手元まで接近する必要がある。

メリット2:一括読込が出来る読取範囲内にある複数のRFID タグを一括で読込むことが可能だが、バーコードは基本的には1枚づつ読み込む必要がある。

メリット3:箱に入れた状態で読込める遮蔽物があっても、届く範囲であれば読み込めるが、バーコードは、見える範囲でないと読み込めない。

メリット4:汚れに強い印字部分の汚れやかすれによる読取不良や誤読といった事象がRFIDでは発生しない。

RFIDのデメリット

デメリット1:水や金属の影響を受けやすいRFIDタグは水が入ったペットボトルや金属製品に貼り付けた場合、電波が吸収・拡散されてしまうため読取が出来なくなる。

デメリット2:イニシャルコストが高いRFIDの導入時のコストは高い。ただし、作業の効率化や人件費削減など、経費を抑えていくことができるため、結果的には経費削減に繋がる。

まとめ

RFIDとは、通信技術のこと

RFIDタグは4つの領域をもつ

領域の1つ、EPC へ書き込むコードは国際標準となる

EPCのコード体系は9種類ある

RFIDの通信帯域(周波数帯)は4種類ある

電波の強さによっては国への申請が必要

RFIDタグにはメリット・デメリットがある

でした。最後までご覧いただきありがとうございます。

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