入社15年目 PM 松酒(仮名)のインタビューです。
24歳まではなかなかやりたいことが見つからず、ふらふらしてました。
大学は推薦でいけるくらいの成績はありましたが経済的に難しく、給与面と採用してもらえそうかどうかという条件で就職活動をして、
福島で就職しました。
ですが、モチベーションが続かなくて退職し、学生時代に働いていたコンビニでフリーターをしていました。
その後、専門学校に行こうかなと思い、軽い気持ちで上京してきました。
25歳でちゃんと就職しようと決意してITS(当社の前身の会社)に入社しました。
──入社してから今までどんな仕事してきたんですか?
ITSの時代から通算15年間働いています。
受託での案件が好きで、受託メインでずっと仕事をしてきました。
受託案件が好きなのは、同じ会社の人とチーム作って良いものを作ってがんばれるからです。
責任感をもって働けますし、モチベーションも高い。
自分たちで作り上げたという達成感だったり、感動がそこにあります。
また部下達を教育でき、成長する場を作ってあげることができます。
例えば、WBSを引くときにどういう目的で引くかなど、勉強だけでは身につけられない経験をさせてあげられます。
──なぜIT業界に進もうと思ったんですか?
東京に来てからは4年間某有名中華チェーン店でアルバイトをしていました。
立ち仕事でしたから、座り仕事をしたいと思っていたのと、
電子回路をさわる工業高校の電子科を卒業していたので「いけるかな」と思っていて、
IT業界に進もうと思いました。
プログラミングの知識に関しては自信があったんですが、仕事になると全然違いました。
学校で学ぶレベルじゃ全然通用しなかったです。
学校だと作りたいものを作ればよかったんですけど、仕事だとわからなくても作らないといけない物が必ずあるので。
保守性・可読性なんて気にしたこともなかったですが、仕事だとそれが必要になります。
触るレベルや気を付けるポイントが全然違います。
入社してからすごい勉強をしてどうにかこうにかしがみついて頑張ってきました。
面接で会社の様子を見せてもらったときに、「あ、ここいいな」と。
──当社に入社した理由はありますか?
受託をメインにしている会社だったからです。
4社から内定をもらっていましたけど、ITSだけが受託案件をしていたので入社しました。
あとは直感ですね。
面接時に会社の事務所の様子を見せてもらいました。
事務所は特に明るいわけでも、みんなとても仲が良さそうというわけでもなかったんですが、
直感で、「あ、ここいいな」と思ったのを覚えています。
最終的に信じられるのは直感だったり、自分が重要って思う何かだったりしますね。
迷っていたら、入社してからも迷うので。
私は3年目くらいに一度会社辞めてから、戻ってきています。
一度別の会社で働いていたんですけど、うまくいかなくて辞めて、また就職活動していました。
ちょうどリーマンショックの時期でなかなか就職先が見つからず苦労しました。
最終的に数社から内定をもらいましたけど、「ここで働きたいな」って気持ちがなかなか湧いてこなくて、全部辞退しました。
その後、今でもお世話になっている当社のマネージャーが会社に戻してくれました。
本当に上に行ける人は、決断ができる人。
──活躍しているエンジニアの特徴はありますか?
W君のインタビューにも書いてありましたけど、コミュニケーション能力は当然重要です。
あと、自分で考えられる力が必要です。
1人で悩み続けるんじゃなく、ここは相談しないといけないかどうかの答えを出せる力。
最終的には論理的に考えられないといけないので、そこが弱いとプログラミングも比例して弱くなります。
IT業界は特殊な業界だと思いますが、大切なことは共通しています。
報連相や挨拶、基本的なことをどれだけ大切にできるかどうか。
この業界は問題の切り分けをしていく仕事です。
バグが出たら、仕様が間違っているのか、プログラムが間違っているのか、それとも自分の考えがおかしいのかを考え続ける仕事です。
ルーティーンはなく、ただただ思考と試行錯誤の連続です。
本当に上に行ける人は、決断ができる人。
報告したほうがいいのかな、相談したほうがいいのかなって迷う人よりその場で決断できる人は経験できることが多く、その経験値でさらに成長していくイメージがあります。
──未経験からリーダーになるためにしたことはありますか?
まずはこの業界なので、プログラム能力は部下に指導できるレベルでないといけません。
リーダーになるってことは、教育する力を持っているということです。
その人の立場になって、その人がわかる言葉にかみ砕いて伝えることが必要になってきます。
技術のことがわからない人にでも、技術に裏付けされた説明でわからせるように説明する能力です。
それができないと要件定義はできないですから。
マネージャーになるには、会社としてという視点。
──リーダーからマネージャーになるためにしたことはありますか?
一番意識していたのは、視点の変更です。
リーダーまではエンジニア、メンバーの意識が強かったです。
マネージャーになるには、「会社として」という視点。
メンバーとして話すときも、同じエンジニアと話すときも「会社として」と考えた時に、どうするかを考えて、
行動・発言をしています。
そこができないとマネージャーにはなれないと思っています。
今までマネージャーが近くにいたので、どうすればその視点で話せるかを近くで聞いて考えていました。
中途入社だったので同期があまりいなくて、話すのは先輩ばかりだったのもあります。
一番うまい人、技術ある人に積極的に疑問をぶつけて、経験してきた苦労や失敗を聞いて「自分ならどう対応するか」を考えていました。
マネージャーになりたいなら、マネージャーの人たちと話さないと思考や行動を理解できないので、
「おれにもやらせろ!」と頼み込んで挑戦できる環境を作り続けていました。
マネージャーの仕事をどんどんやっていって、マネージャーがいなくてもプロジェクトが問題なく進行しているならば、それはもう実質マネージャーですから。
「マネージャーの仕事やらせてくれ!」とお願いして、仕事を分けてくれる人は結果的に助けてくれ、教えてくれました。
そういう人を見つける力も重要です。
振り返ってみると、周りにとても恵まれていたと思います。
──どんな方に入社してほしいですか?
いくつかあります。
時代が時代なので難しいですけど、
すごく熱い子、やる気ある人はやっぱり良いです。
私自身熱いタイプですから。
どこかに熱さがないと伸び悩みます。
あとは素直に受け止められること。
まず言われたことを素直に飲み込んで、自分の言葉で説明できる人は伸びますね。
真面目さは武器になります。
ですが、真面目過ぎると息切れしてしまいます。
メンタルを保つためにもある程度、肩の荷を降ろすことを知っているといいです。
「ちゃんと教える」文化は当社の強みです。
────当社の強み・弱みなど特徴はありますか?
技術的な強みという強みはそれほどないと思っています。
だからこそ、できる幅が広く、これからどこにでも伸びていける可能性もあります。
これからどこに向かって進んでいくかが重要だと思っています。
何よりの強みは、本当に良い人が揃っていることです。
ただ優しいだけじゃなく、役職ついている人が指導・教育しようとしていますし、向き合おうとしています。
部下へ教える労力を割くことに嫌な顔をせずにちゃんと教えています。
この「ちゃんと教える」文化は当社の強みです。
教えてもらう立場の社員にも素直な人が多く、嘘をつく人が少ないです。
自信がないときは自信がないと言える、その中で精一杯がんばる。
組織としての嘘がなく、素直で、モチベーションが高いです。
あとは案外「管理職をめざしたい」と、上を目指している人が多い。
スペシャリストや管理職の前で止まる選択肢もあると思いますが、
「管理やってみたい」「技術を学んでいきたい」と思っている人が多く、おもしろいと思って見ています。
──休みの日は何をしてますか?
一番は家族。子供が5歳なんで家族サービスです。
かっこいいことを言うと、仕事の勉強ももちろんしていますよ。
あとはゲームです。
最近はまっているゲームは、ゼルダのブレスオブワイルド。
今年の4月から買ってだらだらプレイしていて、まだ三合目です。笑
ストーリー的には中ボス4、ラスボスがいるんですけど、
まだ中ボス1人倒しただけで、ずっとプラプラしています。
あと別のゲームも買っているので今年中は多分無理ですね。
ウマ娘もやってます。
会社内でも何人かしている人がいて、会った時にはウマ娘の話をしたりします。
──今後の目標は?
仕事に関しては、チームで仕事をしたい。
できれば受託なり、チームで常駐でもここは当社のテリトリーで、って感じでチームを持つのが個人的な仕事での目標です。
ミッションとしては、部下を育てていくことです。
自分の配下からリーダーを輩出していきたいので、
チームの中でリーダー候補をどんどん育てていきたいです。
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