こんにちは。グローバル・インフォメーション・テクノロジー東京事業本部でマネージャーやってますベイスたん(仮名)です。
弊社GITには東京と群馬に事業本部があるわけですが、今回は群馬事業本部で行われた勉強会の資料を入手したのでみなさまにご紹介します。
みなさまは AWS クラウドプラクティショナーというものをご存じですか?
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AWSの認定資格AWS Certificationの1種になります。
ではAWSとは?
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アマゾンウェブサービスの略であのネットショッピングのAmazonが提供するクラウドサービス群の総称です。
クラウドサービスというのはインフラやソフトウェアなどのITリソースをインターネット上でオンデマンド形式で提供するサービスのことです。
仮想サーバやオンラインストレージなどがそれに該当します。
主要なクラウドサービスの中でも最も歴史が古く、また広範にサービスを展開しています。
私自身、クラウドサービスはMicrosoft Azureしか経験がないのでとても興味深いです。
さて、話はAWS クラウドプラクティショナーに戻します。
先述したAWS Certificationは3段階6種類の実務者向け試験と5分野の専門知識試験から成ります。
そのうちクラウドプラクティショナーは「クラウドへの理解と基礎的なAWSの知識」を認定するための試験とされており、実務者向け試験の大前提として位置づけられています。
出典:https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/engineertips-2021/
AWS クラウドプラクティショナーとはどんな資格?
では、AWS クラウドプラクティショナーとはどんな資格でしょうか?
試験で問われる能力
- AWS 責任共有モデルを理解し、説明する
- セキュリティのベストプラクティスを理解する
- AWS クラウドのコスト、経済性、請求方法を理解する
- AWS クラウドの価値を説明する
- コンピューティング、ネットワーク、データベース、ストレージなど、
- AWS の中核サービス を説明し、位置付ける
- 一般的ユースケース向けの AWS のサービスを特定する
初めに出てきた「責任共有モデル」とは何でしょうか?
AWSにおける責任の考え方のモデルで、セキュリティとコンプライアンスについての責任はAWSと利用者との間で共有・分割されるべきという考え方です。
仮想化環境のハード面(データセンターなどのクラウド化)をAWSが用意し、その環境の上に利用者が独自のシステムを構築する構造を前提としています。
クラウドサービス = 「既存のシステムの一部(主にハード面)の負担をクラウドに置き換え、その動作を保証する(=その分のリソースを、システムに注力できるようにする)ことに対して、対価を求める」サービスとし、
責任共有モデル=AWSにおける、全てのクラウドサービスの根幹
と位置付けています。
図で表すと以下のようになります。
出典: https://aws.amazon.com/jp/compliance/shared-responsibility-model/
一方で試験で問われない能力はどんなものでしょうか?
試験で問われない能力
- コーディング
- クラウドアーキテクチャの設計
- トラブルシューティング
- 実装
- 移行
- 負荷テストおよびパフォーマンステスト
- ビジネスアプリケーション
つまり、
- 具体的なスキルよりも、「クラウドサービスへの理解」と「各サービスの知識」が重要
- AWSというクラウドサービスがどのような思想を基にして運用されているかを理解することで、それぞれのサービスへの知識をより深めることができる
ということになります。
試験で問われる能力とは
- AWS 責任共有モデルを理解し、説明する
- セキュリティのベストプラクティスを理解する
- AWS クラウドのコスト、経済性、請求方法を理解する
ことによって
- AWS クラウドの価値を説明できる
- コンピューティング、ネットワーク、データベース、ストレージなど、AWS の中核サービス を説明し、位置付けられる
- 一般的ユースケース向けの AWS のサービスを特定できる
ようになることと説明できます。
オススメの勉強方法
単語表作り…20時間程度
- キーワード形式の参考書を使って、それぞれのキーワードを要約した一覧表を作る。
- 他者への説明文を作るつもりで(丸暗記は有効ではない)
- 必要に応じて、AWSの公式サイトなどで補足をする。
- 参考書の内容は必ずしも十全ではない
練習問題を解く…10時間程度
- 試験の形式上、過去問という形は取れない
- Udemyなどに有料の学習コースがあるが、Web上の無料問題も有用
- Kindle Unlimitedに問題集がある場合も
試験を終えて
- CBTという形式で、自分にとって好きなタイミングで受験できた。
- クラウドサービスについての様々な知識を、好奇心を持って学ぶことができた。
- 会議や社員同士の会話で出てくる用語に対して、具体的なイメージを持てるようになった。
- クラウド学習へのハードル≒専門用語へのハードル
まとめ
一口にクラウドサービスと言っても、その内容は単にネットワーク上のものに留まらず、環境作りの物理的支援も含めて非常に多岐に渡って展開されています。
AWSはそうしたサービスのカタログ的な面を含んでおり、クラウドプラクティショナーはその知識を問う試験となります。
→受験の有無に関わらず、クラウド学習の第一歩に最適!
おまけ
これが何かわかりますか?
出典:https://aws.amazon.com/jp/blogs/publicsector/whats-new-for-aws-storage-ingestion-services-from-reinvent-2016/
Amazon Snowファミリーをご存じでしょうか?
AWSが提供する物理ストレージのことです。
ティッシュボックスサイズのSnowconeから大型トレーラーに搭載するSnowmobileまで存在します。
膨大なデータを物理的に輸送することで、迅速なクラウド移行を支援します。(Snowmobileは一度に100PBもの輸送を実現!)
持ち運びのできるサイズのものは、高機能デバイスとして遠隔地でのコンピューティング等にも利用可能です。
他の大手クラウドサービスも追随傾向だが、大型トラックの所有はAWSのみ
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